オ・ト・ナな本

 前回、更新時に、一冊紹介を保留にしていた本をご紹介しましょう。実は、本日帰宅時の電車の中で読み終えたのです。
子供から大人になれない日本人 「子供から大人になれない日本人~社会秩序の破壊と大人の消失~」深谷昌志 著。2週間前ぐらいに、帰宅途中の本屋(残念ながら、3月初旬に閉店してしまった!)で平積みされていたものが目につき購入。てっきり、出だしから「オトナ論」がぶっ放されると思いきや(またそれを期待していたのだが)、著者の方は教育学博士だそうで、前半はもっぱら「コドモ論」が展開される。昨今の子供の生活形態、職業観や結婚観などの比較などが材料として集められる。(正直、最初の方は読んでて退屈だった)
 材料が出揃ったところで、一気に子供の目線から見た大人像、さらには親子関係へと話が広がり、現代の大人の姿が明瞭になってくる。なるほど、材料が多く揃えて論理的に組み立てられているだけに、後半、次々にオトナ論が展開されても遅れることなくついていける。
 現代の大人の生き方がダメだという意見ではなく、それなりに時代に適合するための生き方であるとクッションを挟んだうえで、時代に合った新たなオトナ像を提示しておられる。平易な言葉であるにも関わらず、奥が深い。
 パラサイトシングルに関する考察など、前回紹介した「男の勘ちがい」での考察と似た見解が示されているので(もしかしたら常識、一般論なのだろうか)、読むなら、是非、併せて読むと良いと思う。

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