錐体!

 4845405059別に勢い込んで購入したわけでもなく、ただフラッと購入。決してキツイ脅しが記述されているわけでもなく、喫煙が「悪いことだ」と必要以上にヘコまされることなく、「禁煙なんて簡単だ」と説く。
 「タバコを吸いながら読め」なんて書かれていたものだから、読む側としてもどんな手で説得にかかってくるのかと思えば、ここまで読んでまだやめたくないなら戻って読み直せだの、忠告を忘れないように本を誰にも貸さずしばらく手元に置けだの、斜めに構えて読んでいる者には、多少無理なお願いが多い。こんなことでは、タバコとの依存を断ち切ったところで、「禁煙セラピー」に完全に依存しきってしまうではないか。「もう、この本なしには生きられない」なんて言うくらいなら好きな時にタバコを吹かしてやる!しかし、なんだろう禁煙してもいないうちから、あたかも禁煙できたような気持ちよさがある。

 実際に、やってみた。
 毎回そうだが、禁煙ってのはすごい葛藤にさらされる。「衰退っ!」と突如叫びたくなってくる。しかし、以前までの禁煙のように葛藤ばかりではない。他人がタバコを吸う姿を見て多少哀れにも思えてくるのだ。「あーあの人はまだ止められずに吸ってるのだ」と。生涯2回目の「真面目に取り組む禁煙」は、さー果たして成功するのか。
 禁煙もなかなか興味深いものだ。意志の弱さ、葛藤、ストレス、誘惑、疎外感、全てを敵にまわして戦うのだ、しかし勝敗を決定付けるのは自分の意思のみに委ねられている。そういう意味では、外的要因は一切なく、敵も味方も全て自分に内包したまま戦うのだ。次はどんなシチュエーションでタバコが欲しくなってくるのか、敵はどんな手でタバコを吸わせようとしてくるのか、ちょと待ち遠しい気分でもある。「酔態っ!」あ、それはウチのヨメだ。

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