週末だから娘が遅くまで起きており、先ほど寝たばかり。21時ごろまで保育園の友達家族と花火を楽しんでいたからだ。妻も一緒に寝てしまったようだ。さて、私は寝るまで何しようかと思っていた矢先だった。
突然、携帯電話がぶるぶると震えだした。開けると「Eメール受信中」の文字、画面下部には発信元なる半角英数字が並んで見える。驚いた、最近めっきりスパムなど来ないようになっていたのに珍しい。ドメインに「docomo」なる文字が見えたが、見知らぬアドレスだ。スパムなら送信元を詐称するぐらい容易いハズだ。
スパムだ、絶対スパムだ。
あー、とうとう私の携帯アドレスも裏業者間で取引されてるに違いない。んでもって、取引によってアドレスが出回れば怪しげな色んな所から「お久しぶりです」なんてタイトルの紛らわしいメールが山ほど届くようになるのだ。
本文を開いてみると、さらに驚かされることになる。
「見覚えのないアドレスなのですが、どちら様ですか?」
何だと、おめぇさん!
突然夜の23時にそれはあるまい。誰が受け取っても「オメーが『どちら様』やねん」って話である。向こうのアドレス指定間違いだろうか? いや、本文には「見覚えのない」とある。送信元に私のアドレスの記述されたメールを受け取ったのだろう、おそらくそれを返信してきたものだ。
誰かが私のアドレスを詐称して送付したとでも言うのか!おー、何っちゅうこっちゃ。「よく聞いてくれ、そいつは偽者なんだ!」なんてことが説明できようか、「プーッ。テレビ見過ぎちゃうかオマエ」とか言われてしまう。くそ、一体どこの誰だか知らんが何てことしてくれるんだ。
いや待て。これは新手のナンパなんてことはないだろうか。頭の悪い男子高校生とかが、手当たり次第にメールを投げて、たまたま返信してきた女性とのきっかけを狙おうっちゅう話も考えられなくもない。ホラよくよく見てみれば、本文の内容が不自然じゃないか。本当に私からのメールを受信したならば、混乱を避けるために、きちんとその旨の経緯を記載しないだろうか。「どちら様」なんて丁寧振ってはいるものの、本文全体としては礼を欠くようにも見えなくもない。「オマエが誰やねん!」とか返信しても「ケッ男かよ」とか何とか言って無視するのだろう。
全く情報資源の無駄遣いも甚だしい、過去の先人が積み上げてきたプロトコルの上にオマエは何バイトのムダ情報を流したと言うのだ。謝れ、オレにも聞こえるように今すぐ謝れ!
携帯を投げつけたい怒りを文字に代え、渾身の一通を返信する。
「あなたこそ突然誰ですか。電子メールの創造主Ray Tomlinson氏に詫びを入れなさい。ついでに、sendmailの父Eric Allman氏にも『すまなかった』と伝えなさい。その前に忘れてはいけない。私と同い年になるTCP/IPを生んだ米国国防省への敬意を忘れることなかれ」
これ以上の返信があるまい、一人の青年が私の300バイトの文字列を受信し、そして改心するのだ。彼には将来、ぜひコンピュータを学んで情報資源の貴重さと、先人の技術を利用するありがたさを知ってもらえれば、その効果はプライスレス。
えー!返信したの?www
これで、ohbatchさんのアドレスは活きている、と裏名簿に記載されてしまうのでしょうか…。
ちなみに、私の携帯には毎日
数十通のスパムが送信されてきます…。