9月
2006
タバ・コミュニケーション
百害あって一利なし
これは、私の両親によるタバコに対する見解だ。(親父は、たぶん今の私の年齢の頃にはまだタバコを止めていなかったはずだから、すっかり大きくなって家を出てしまった私にそんな口酸っぱく説教ができる立場じゃないだろが、とも内心では思う。しかし、それでも一応、一般的な大義を振りかざす。我が家はそんな家庭だった)
このご時世、決してタバコが良いなどと勧める気持ちは毛頭ない。しかし、タバコの害を百も挙げるのなら、コミュニケーション促進を一利として挙げてもよいと私は思う。社内の喫煙スペースでなされている会話は、顔を出さない人間には想像もできないことだろう。同じくしてタバコを吸うこと、そして共に迫害されているということから、どことなく生じる連帯感。お互い「ホタル族」だったりすると、仕事以外で会話することのない人間(仕事でもあまり話すことのない人間も)と、自宅での生活の様子が話題になったりするのだ。相反する立場で会議に出席した後、偶然喫煙スペースで一緒になり「いやぁ、無理をお願いして、すみませんね」「いえいえこちらこそ」なんて会話ができるスペースなんぞ、喫煙スペース以外に想像ができない。そう考えると、たかがタバコながら、会話の場やきっかけを与えることについては、とてつもないパワーを秘めている。