供給先変更

友人が職を変えるという話を遠く耳にした。

確かうちのサイトを知っていてくれたはずだから、きっとこのエントリもその方に届くだろう。
何やら、今まで勤務した職場に申し訳なさが混じって複雑な気分なのだと聞く。誤解を恐れずに言うと、私は常々、雇用する者と労働提供する者との関係は、もっとフラットであっても良いと思っている。決して、労働者が搾取されているとか、労働者組合を組織化して待遇改善を声高に唱えようという趣旨ではない。要は、労働を提供する者が「何がしたいねん、何ができるねん」と言われるのと同等の重みとして、また、対等な位置付けで「何を活かしてくれるねん、どんなキャリアチャンスが得られるねん」と、もっと問いかけてもよいのではないか。雇用する側としては、私という人間を囲い込んで拘束する以上、私自身が意識もしないような潜在的な能力を引き出すぐらいの意気込みであってもらいたい。お互い尊敬し合う、とは大袈裟で、Win-Win、とは月並みな表現だが、互いの「良き」を認め合った関係を目指すべきだと思っている。

私が学生の時分で「できちゃった婚」の末、就職活動をしていた際に、私の父から言われたことがある。私の父は、私の知る中で最後まで「できちゃった婚」に納得せず、反対し続けたが、一旦それを認める(諦める)と「(子供を抱えていようとも)卑屈にはなるな、こびへつらうな」と背中を強く後押ししてくれた。そう、恩義や感謝を忘れてはならない、しかし卑屈になってはならない。縁あっても契約を通じてつながっている関係である、受けたものと与えたものの勘定が一致さえすれば、それ以上善意で与えたものは、見返りを強要できるものではないのだから。

友人に贈りたいなどという恐れ多いメッセージなどではない。たまたま、こうした機会に推敲もせず書き殴ったものであるから、私より先輩の方々もいらっしゃるだろうが、世間知らずの遠吠えだと、そっと触れずに読み流してもらえればありがたい。もし、何か心に触れたものが少しでもあったなら、それ以上うれしいことはない。

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