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駆け抜けろブリブリポリス

ブンブブブブバリバリバリ。
同期の友人と結婚式の二次会で余興のためにカラオケに行こうという約束が流れ、近所の席の人達と夕飯を食いに行こうと誘われたものの、良くも悪くも祝日のために今週中を目処とする予定は一日短いために、何かと片付けしていたら退社したのが22時を過ぎていて、一人トボトボと帰宅した夜。何やら最近ダウン調子で、妻とはこっそりケンカ中で、圧力鍋にぶち込まれたかのような毎日を過ごす中でのこと。
最寄り駅から約10分弱の距離を徒歩で家に向かう途中、何やらケタタマしい音が聞こえてきた。通勤中はずっとヘッドホンで音楽鑑賞にいそしむ自分であるから、きっとホントはもっとケタタマしい爆音であるに違いない。音が近づいてくるのに合わせ、ふと足元を見ると、自分の影が、前に真っ直ぐに2本斜めに延び始めた。歩道のない道だから、きっと他人の迷惑を顧みない輩が走らせる車が私を追い越そうとしているのだろう。
私を追い越していったのはパトカーだ。いや、待て。爆音源はまだ自分の後ろにいる。なるほど、高校生か何かが走りまわす原チャリかよ、と思い視線を傾けると、想像し得ない光景が飛び込んできた。
ブンブンバリバリ原チャリにまたがるは、おまわりさんだ!
え、ちょっ、おま、おま、おまわり。 いや、それブンブンバリバリ相当ウルサイよ。
不躾を省みず、パトカーに続くブンブンバリバリ原チャにまたがるおまわりを凝視する私。暗がりで正確に確認できなかったのは確かだが、腰にぶら下がるのは、ありゃヒップバッグじゃなくて警棒だ。ブンバリ原チャは、そのまま連れられて道の先の一軒家の前に止まった。ブリブリも収まり、ヘッドホンから押尾コータローの続きが蘇ってくる。
あのブンバリポリスは一体何なのかと思いきや、パトカーから少年が降りてきた。ブンブンの持ち主のようだ。へへぇここの兄ちゃんおまわりのお世話になっちゃったのか、というイヤらしい世間の視線で見てやろうと思慮するも「んぁに見てるんだよ」と凄まれて、疲労困憊のリーマンである自分が「ヒーごめんなさい」とかいう展開になって、ポリスメンに仲裁されるようじゃ格好悪いと思い。タバコに火をつけ、ゆっくりと深く息を吸い込みながら、「え?何かあった?」というぐらい全く何もなかったかのように颯爽と帰路を急ぐ。 しばらくして、なまじテンションも下げ止まったように感じられた夜。

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2 Responses

  • ごえもん
    2007/03/21 at 22:13

    おもろい帰路のひと時だな。
    おまわりもそんな深夜に迷惑なことを…。

  • 2007/03/24 at 02:52

    そうなんですよ。
    「チミ、原チャは明日、署まで取りに来なさい」
    ってことが出来たんじゃないかと。
    たぶん近所の人は「ったく誰やねん、もう日付変わるような時間やんけー」とか思うてるはず、そして警官と知ったら、それぞれに、「それ押して帰れや!」とか、「オマエが乗んなや!」とか、「明日にせぇや」とか「チャリで来いや」とか秘めていたはずかと。

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