諸君、我々はこのことによって長くの間、耐え難き苦難を強いられてきた。
今は平和に見えるだろうか、否、再び脅威が我々の目の前に迫っていることを肝に銘じ、これまでと同様、決して屈することなく立ち向かっていかねばならない。
かつて我々はこの地を占拠し、この地を新たな故郷として高らかに宣言を掲げたのが5年以上も前。ところがその半年後、侵略者が猛威を振るい我々を苦しめた。しかし我々は臆することなく団結し、化学兵器による敵の殲滅を試みた。今に言う作戦名「琥珀色の死の霧」作戦である。
当時、敵の被害は一個体のみ我々の手によって確認がなされているが、一説には15とも20とも言われている。領土内の敵を事実上全滅させたこのニュースに、一部の民はその過去までの受難から涙を流し、また一部の民はようやく訪れた心の平安によって先祖の墓参りに5回半も足を運んだと言われている。
しかし、昨日密偵者によって再び領土内で侵略者の姿が確認された。当時の生き残りであるか、新たな侵略者であるかは確認できておらず、専門家が調査を急いでいる。いずれにせよ我々は再度立ち上がらなくてはならない。軍中枢部では、新たに作戦名「梅雨明けのロンリーデイズ」を計画中である。すっかり平和に慣れてしまった我々には「新聞紙を丸めた棒状のもの」しか手にとる武器はない。しかし、前回同様の化学兵器が「コーナン」から空輸されてくることが予定されている。これらの兵器を駆使したこの作戦では、諸君らの協力、活躍が大いに期待されている。我々は、再び我々の手によって自身の自由と平和を勝ち取らねばならない。
だから我々とともに戦おう、家に出たゴキブリと。