私の忘年会

会社のそれなりの規模の忘年会を欠席する。行けないのではなく、行かないと宣言のうえ欠席する。
煩わしい。と一言で済ませると極端で、若干ニュアンスが外れてしまいそうだが、しかし要はそんなところだ。別段、誰かが嫌いなわけでもなく、人間関係に問題があるわけでもない。もちろん、飲ミニケーションの担う効果や得られるものも否定しない。
ただここ最近、そこの浅い「労のねぎらい」や「動機付け」に大きな疑問を抱くに至っている。何と表現すべきか、傷口を「埋める・ふさぐ」ような(癒やすではなく)感覚が湧いてやまない。私はもともと出不精な性格だが、それを差し引いても余りある。
そんな折、妻から連絡が入る。飲み会に行って来るので娘を実家で拾って帰って欲しいとのこと。先輩に捕まり飲んでるが、場の空気を白けさせたくない、と彼女は釈明した。私が了承した旨を伝えると、妻は突然の依頼をひたすら詫びた。 本当にごめん、本当にごめん、と。
先輩に、そして、ましてや夫にまで、しきりに気を遣いながらも、彼女は何を「埋めよう」としているのだろう。何に囚われて動かされているのだろうか。彼女を取り巻く人間関係、習慣、嫌われたくない気持ち、義理や義務感、深さの見えない友情? そういった彼女の意思とは異なるベクトルに流されている気がしている。望まずとも自分で組み上げてしまった塀に囲われ縛られ窮屈になっているようだ。憤りや呆れよりも、なんだか不憫に思えてならない。
ささ、クダラナイことは飲んで早く忘れよう。

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