7月
2009
うちのウチ
うちの娘(7歳)が「あやちゃんな、これから自分のこと『あやちゃん』て言うのやめるわ、これから『あたし』って言うねん」と言い出した。小学校・学童に行くようになってからしてしばらくしてからなので、5、6月の頃だ。
まーなんとなく想像は付いたのだが、一応「なんでなん?」と聞いてみると、やはり「なんか、恥ずかしいもん」とのこと。今までとは違う社会に、彼女なりに馴染もうと努力しているのだろう。
トラバ先のネタフルさんのサイトで「女の子たちが自分のことを「ウチ」と呼ぶ話【まとめ】」という記事が掲示されていた。興味深く拝読。
てっきり関西だけかと思っていたのだが、記事中で引用しておられるとおり、
「全国方言辞典」(東京堂出版)で調べると、何と「うち」の使用地域に西日本以外に「千葉県東総地方」とある。ここが首都圏の「うち」の発信源なのだろうか。
「自分のこと「うち」…関東でなぜ?」
とあった。てっきり記事の通りアニメを含め、テレビで関西弁が広まった結果だと思い込んでいた。しかし結局、結論としては「複合要因でしょう」という風にしか着地できないのも深く納得。
幼児の場合、生活圏が狭いため、その地域由来の方言が残りやすいかも知れない。幼児向けテレビアニメの影響であれば、幼児であっても幼稚園・保育園を介して新しい言葉が一気に広がることもあるだろう。
ただし、小・中学生ぐらいまではテレビの影響が中心だろうが、高校生以上になると主に交流する友人達の出身地の幅が一気に広くなり、また、視聴するテレビ番組の種類も増えるため、自身が話す方言が何に影響されたのか、徐々に特定が難しくなってくる。自分自身、大阪生まれの大阪在住だが、神戸や京都などの固有のイントネーションが入り交じってることに気付くことがある。
ちなみに娘に聞いてみると「ウチって言う子おるよ、10人くらい」とのこと。
きっと、今まで聞いたことのない方言に出会ってから、(大人が違和感を抱くようになるまで)広まる様子は、イノベーションの普及過程モデルに近いような構図を描くのだろうな。あまりに接する機会少ないと広まらず、周りで何人から(もしくはテレビでちょくちょく)耳にするようになったあたりで「人とは違う格好良さ」を求めたアーリーアダプターが生まれてくる気がする。これは面白そうだ。
しかし実は、twitterでのこの即興的な意見交換から、エントリを起こされるまでの過程が、何よりも興味深かったりする。
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