ウルトラ・ダラー
手嶋 龍一
新潮社
ウルトラ・ダラー(Amazon.co.jp)
人物の描写がストレート過ぎたり、後半展開が速くなるもラストシーンが簡潔過ぎだったりする(そりゃなぃでーとか思ってしまう)など、小説の文学的(?)な要素は割り引いて評価しなくてはいけないが、それは作家として転身されたばかりの身であるから、次回作以降のお楽しみとしたい。
ウルトラ・ダラー
手嶋 龍一
新潮社
ウルトラ・ダラー(Amazon.co.jp)
人物の描写がストレート過ぎたり、後半展開が速くなるもラストシーンが簡潔過ぎだったりする(そりゃなぃでーとか思ってしまう)など、小説の文学的(?)な要素は割り引いて評価しなくてはいけないが、それは作家として転身されたばかりの身であるから、次回作以降のお楽しみとしたい。
行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男
光文社
行動経済学 経済は「感情」で動いている(Amazon.co.jp)
近視眼的な利得にばかり目が奪われ、中長期的な利得を逃すのはもったいないことだ。しかし、合理的な行動も度が過ぎれば、それは、なんとも人間味のないカタい人間像に見えてくる。二者択一的選択に迫られた際は、正解・不正解ではなく自分の意思を拠り所にせねば。と、昔、娘が生まれるちょっと前に思ったことが「正解・不正解」を「合理・非合理」としても当てはまると勝手に納得、そして再認識。 人間の感情を交えて述べるのだから、経済学やゲーム理論はもちろん、心理学や脳神経科学、さらには進化生物学まで出てくる学際的内容。時折、実験内容の説明が複雑で、読む速度に頭の整理が追いつかず、そのまま「斜め読み」で数行突っ走った箇所があった。「まいっか」と思った私は合理的か非合理的か。
投資の入門書か何かで「行動ファイナンス」の話はチラッと読んだことがあったのだが、それらも含めて行動経済学として体系的にまとめられていて良かった。巻末には、何の論文なんだ、って思うほどの参考文献が列挙されており、記述内容に信頼も持てる。この興味が持続するうちに「行動ファイナンス」についても一冊読んでみたい。そういう意味でカテゴリを「投資」とさせていただいた。
プロジェクト始動からサイトの設計・構築まで Webディレクション標準ガイド
WDG作成プロジェクト
ワークスコーポレーション
プロジェクト始動からサイトの設計・構築まで Webディレクション標準ガイド(Amazon.co.jp)
いや、しかし大した本だ。要件定義から見積り、発注、サイト構築・運営にかかるコンプライアンスから、ナビゲーション設計、サイトポリシーの策定、予実管理に検品方法、広告までひととおりWebサイト構築に必要な内容が全て押さえられている。要件定義のあたりなどは、かなり抽象的な説明が多く感じたのだが、ま、何事も本質を語ろうとすると抽象的にならざるを得ないのだろう、逆に言えば、どこの誰の説明を見聞きしても同じような内容になってしまうのだろう。ホント、セミナーでも受けてきたと思えば十二分に満足できる内容だ。各工程でのアウトプットのフォーマットが提示されているのだが、これはホント便利で有益。普通あまりオープンにするようなものじゃないからね。
Webディレクターなんてなろうとは思わないけど、仕事上、知っておいたほうが身のためになりそうだ。それだけの理由ではあるが、じっくり読んでみようか。
教育格差絶望社会
福地 誠
洋泉社
教育格差絶望社会(Amazon.co.jp)
教育や学力を得ることは、もはや「受けられて当然」のサービスではなく、消費者として購入するものである。という趣旨。教育を受けるための価格は、ここ軒並み高額化しており、お金が払えないために優れた教育が受けられないという事態になっているという。書籍には、著者が「すばらしいデータ」と賞する、ある保険会社がまとめた、基本養育費+教育費の平均データがある。20代の私としてはショッキングな金額を突きつけられた。しかも、格差再生産なる、格差が世代を超えて踏襲される傾向にあるという話が後に続く。「絶望」か、まさにこういう感覚のことを指すんだろうな、アハハ笑いが込み上げてくるで。
所感として、文面からどうも著者が「フラフラしてたら、落ちぶれるぞ」という警笛を発しているような印象を受け取れ、過剰なまでの「絶望」の煽りを感じたのだが、著者である福地誠氏のプロフィールを調べてみたら、「東大合格者」とあるが、本職は「麻雀ライター」らしい。その素性が私にはよく分からず、持論には根拠がよく分からない所もあるので、素直すぎて鵜呑みにするようにはしないでおこうと思うのだが、扱われているデータや取材には、それほど偏っているような印象は受けなかった。中盤、まさに格差が再生産されるメカニズムの段には、畳み掛けるようなパンチで、ニヒルな絶望感を味わうことができた。 具体的に自分なりの答えが出たとか、アクションが浮かんだということは、まだない。絶望の余韻に浸り、タバコに火をつけるのが精一杯だ。
他の人もかなりショックを受けているご様子。(テクノラティで検索)
Web標準の教科書―XHTMLとCSSでつくる“正しい”Webサイト
益子 貴寛
秀和システム
Web標準の教科書―XHTMLとCSSでつくる“正しい”Webサイト(Amazon.co.jp)
所感として、HTML(XHTML)は「誰にでも作成できる」代物ではなくなったということ。文書構造の規定やデザインの分離、至る果てには、ネームスペースを用いたメタデータ拡張や、セマンティックwebで謳われるマシンリーダブルな文章の「意味」の付与など。。 (もちろん、ブログやCMSなど内部構造をカプセル化されたツールを用いて意識せず作成できるようになってきている。このことを思うと「優れたテクノロジーは利用する人にそれを意識させない」という誰かしらの言葉を思い出す。)
前置きが大変長くなったが、まさに「教科書」的、良著。カプセル化されてブラックボックスとなればなるほど、有事(障害時)に内部構造を理解しているスキルには希少価値が生まれる。リファレンス的な利用はこの本には望めないが、xhtml、css、アクセシビリティ(WCAG、JIS)などの標準がきちんと説明されており、現時点での未実装ブラウザなどの注意、実装バグの回避方法とweb標準準拠の落としどころなど、理論だけではない実践的・実用的な記載も多い。仕事でHTMLを利用する人には是非一読しておきたい。
大人力がさりげなく身につくR25的ブックナビ
R25編集部
日本経済新聞社
大人力がさりげなく身につくR25的ブックナビ(Amazon.co.jp)
そんなことは買う前から分かっていたことだ。買う前にパラパラ立ち読みすりゃ分かる。週3で本屋をウロウロしてりゃ、自分で欲しい本ぐらい自分で探せる。実は、ブックレビューの書き方を研究したかったのだ。一般紙に掲載されている書籍案内も、日経ビジネスに掲載されている「新刊の森」も私が書くには高尚すぎるのだ。もっと軽いタッチで書くには、まさにR25がちょうど良さそうだったのだ。
とは言いつつも、普段小説をほとんど読まないものだから、そのテの紹介には「へぇ読んでみようかな」と素直に受け止めてしまった。今月は久しぶりに小説も買ってみるか。
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 小山 龍介
東洋経済新報社
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣(Amazon.co.jp)
他にも、自分を高める新たな視点の提示や、気持ちを切り替える方法など若手サラリーマンとしては、読んでおきたいものばかり。。。というのがあるべき紹介なのかも知れないが、私にはあまり面白みを感じられなかった。
そもそも、ブログのネタや読んだ本とか、日頃考えていることとかをうまく整理して、相互にリンクさせて新しいアイデアを生み出すヒントがないかと思っていたのだが、表面上の手法にばかり目が移り、そもそもの考え方や思想まで読み取れない。私の読解力がないなら仕方ないとも思うのだが、幾つかは興味が湧いたものもあった。以前から興味があったのだが、この本でも紹介されていたマインドマップとマンダラートをもう少し追ってみることにしよう。