ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ジェームズ・C. コリンズ ジェリー・I. ポラス James C. Collins Jerry I. Porras 山岡 洋一
日経BP出版センター
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則(Amazon.co.jp)
名著と言われるだけあって、出発となる視点や、そこからの展開は、他のビジネス書とは明らかに何か違うのが冒頭から感じられる。長く続く企業の共通点、特に「企業理念」という、反実践的のようで漠然とした要素にスポットを当て、極度に実践(ハウツー)に落とし込むことなく、また理念ばかりを唱えることのない、理論-実践の微妙な狭間を絶妙な押し具合、引き具合で、共通点として見られた企業理念について調査の結果が述べられていく。
企業理念は、組織内のあらゆる者が、事の大小に関係なく、意思決定の判断基準となるべく一貫したものでなければ価値はない。読んでいて、別に組織の話ではなくとも、個人にもあてはまるはずだと思えた。そう、日々の押し寄せる意思決定の度に、毎回軸ブレを起こして迷うことで心の平安が崩されることを思うと、大義(志と言ってもよいだろう)を見出した人間の、またそれを保持できる人間は、きっとほんとに「強い」んだろう。
