父親のすすめ
日垣 隆
文藝春秋
父親のすすめ(Amazon.co.jp)
(自分の子が)二十四時間三百六十五日ずっと「いとおしいか」と問われれば、そんなわけあるか、と申し上げるほかありません。
内容としては、小遣いについての考え方や、一緒にフロに入る期限、進学を含めた教育の方針などが紹介されている。読んでみて思うのは、子育てとは本当に自分のアイデンティティが剥き出しになるということ。先日、近々ご結婚される会社の先輩に「結婚したらカルチャーショックを受けると聞くけど、実際どう?」と質問を受けた。結婚による同居生活でカルチャーショックがあるのはもちろんだが、子供が生まれて育児をするようになってからのカルチャーショックは、その倍はあるといいたい。自分自身が幼い頃から長い年月をかけて形成してきた思考プロセスを再認識するきっかけであるように感じる。自分があらゆる物の良し悪しを子供に教えていかなくてはならず、その判断の過程の理不尽さが、大人の今になると、当たり前に感じていたはずなのに疑問が湧いてきたりするのだ。
かなり逸れてしまったが、育児にかかる自身の方針を語ることは、その人の個性が強烈に色濃く描かれるような気がすると言いたかったのだ。子供が自分を映す鏡だという表現を改めて感じるとともに、育児の奥の深さを垣間見た気がした。
男親の育児は楽しいと著者は最後に締めておられる。
