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若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか

若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか
渡邉 正裕 
東洋経済新報社
若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか(Amazon.co.jp)

この本には入社前に出会いたかった、たとえ今と同じように同じ会社に就職したとしても。

入社3年までに3割の新入社員が辞めていく時代にある。この本では、第一線で活躍する社員200人に500時間もの取材を実施し、会社選びの材料となる情報を収集し独自の分析を加えられている。詳しくは、広報的立場では一切クチにできないような生々しい声とともに、報酬、福利厚生、評価制度、雇用の安定性などから、勤務時間、助成の活用度、人間関係、成長キャリアなどの基準で多くの企業が分類されている。

人生の大きなターニングポイントである「会社選び」は、他の人生での一大イベントと同様、その選択材料は、あまりに多くの次数をはらんでいる。あれもこれもと会社に望むのは「理想高過ぎ」であって、「どの基準軸を優先させるか、という基準」を自分の中に展開しておく準備が必要になる。さらには、自分の年齢に合わせて変化してくるであろう基準を見据えて、何歳から何歳までは、こういったことを優先して会社を選び、その後はこの基準で転職によって会社を選びなおす。といった戦略を立てることができれば、その時に合った会社で、最も効率良く自己を充実させていく道筋も描けてくるのではないか。

この本では、いわゆる「やりたいこと」の有無は切り離されている。というより、それは既に決まっていることが前提になっている気もする。「やりたいこと」をどれだけやり易い環境下でやれるかが主眼となっている。

機会があれば(?)、また適宜読み直したい。

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則
ジェームズ・C. コリンズ 山岡 洋一 
日経BP社
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則(Amazon.co.jp)

前著が、優れた業績を「持続」させる企業の共通点を見出したのに対し、今回は、そもそも企業が大きく飛躍するポイントに焦点を絞り、その内部で起きている仕組み造りなどについて言及されている。

業界で決してトップではない平凡な企業が、あるタイミングを境に驚異的な伸びを示し、業界の中でも偉大と呼べる企業であるという賞賛を獲得する。その秘訣を探りに再度調査を進めた著者が得た答えは「不断の努力」。これだけを見たら、なんだふーん、てな感想を漏らしてしまうのだが、努力対象の定め方、即ち戦略の立て方や人材の確保、組織内の規律や先端技術の利用などにおいて特徴があり、前作でも主眼となっていた企業理念を中心とした施策の積み重ねだと主張する。

卵があると考えてみよう。はじめはだれも興味を持たないが、ある日、殻が割れて仲から雛が出てくる。著名な新聞や雑誌がこの話題に飛びつき、「卵が雛に変身」「卵のおどろくべき革命」「卵の目覚しい転換」といった特集記事を掲載する。卵が一夜にして変容し、根本的な変化を遂げて雛になったかのようだ。 しかし、雛から見ればどうだろう。見え方がまったく違っている。眠ったように見える卵を世間が無視している間に、雛は少しずつ大きくなり、変化し、孵化したのである。雛の観点からは、卵を割るのは長い時間をかけてたどってきた過程をもう一歩進めたものにすぎない。たしかに大きな一歩ではあるが、外部から眺めたときの印象とは違って、根本的な変化というわけではない。

ついつい手っ取り早い答えを欲してしまうところだが、つまりはそういうことなのだろう。非現実的な距離でなければ、最終目的地は遠いほど選べるルートは多い。意識をしないと、日頃分かれ道に悩まされ続けているにも関わらず、最終目的地が見えなくなる。。早くこの呪縛から解放されたい。

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