行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男
光文社
行動経済学 経済は「感情」で動いている(Amazon.co.jp)
近視眼的な利得にばかり目が奪われ、中長期的な利得を逃すのはもったいないことだ。しかし、合理的な行動も度が過ぎれば、それは、なんとも人間味のないカタい人間像に見えてくる。二者択一的選択に迫られた際は、正解・不正解ではなく自分の意思を拠り所にせねば。と、昔、娘が生まれるちょっと前に思ったことが「正解・不正解」を「合理・非合理」としても当てはまると勝手に納得、そして再認識。 人間の感情を交えて述べるのだから、経済学やゲーム理論はもちろん、心理学や脳神経科学、さらには進化生物学まで出てくる学際的内容。時折、実験内容の説明が複雑で、読む速度に頭の整理が追いつかず、そのまま「斜め読み」で数行突っ走った箇所があった。「まいっか」と思った私は合理的か非合理的か。
投資の入門書か何かで「行動ファイナンス」の話はチラッと読んだことがあったのだが、それらも含めて行動経済学として体系的にまとめられていて良かった。巻末には、何の論文なんだ、って思うほどの参考文献が列挙されており、記述内容に信頼も持てる。この興味が持続するうちに「行動ファイナンス」についても一冊読んでみたい。そういう意味でカテゴリを「投資」とさせていただいた。
