ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践
株式会社ビービット 武井 由紀子 遠藤 直紀
ソフトバンククリエイティブ
ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践(Amazon.co.jp)
ユーザーの言語化しえない暗黙知や心理状態にも答えを求めるため、「どう思いますか」などと直接的アンケートで意見を請うのではなく、ユーザービリティテストによるシナリオ検証などにウェイトが置かれている(そのテスト手法も「そこまで明かして大丈夫か」と思うほど丁寧に紹介されている)。
「こんな方法で、あそこのサイトをリニューアルしたんか!」と飛びついて購入したのだが、頭で理解したつもりでも実践するには障壁が多い。「ユーザー中心」というコンセプトにじっくり腰を据えて、関係者を総勢巻き込んで地道にテストを繰り返す方法論には完全に脱帽。もちろん、誰でも簡単にできるノウハウならこんな風に書籍に起こしたりしないだろうし、簡単にマネできない自信があるからこそ、ここまで詳細な手順が明かせるのだろう。
インターフェイス設計だと、どうしても認知科学などの「人間の仕組みを知る」ことを起点にアプローチするものだとばかり思っていた。しかし、このように人間を完全なブラックボックスに見立てて、インプットに対するアウトプットを収集する方法は、理系が苦手な私にも引っかかりなく腹におちる。乱暴な言い方をすれば、結果よければ常識にとらわれることはない、ということか。
