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Ajax逆引きクイックリファレンスWeb2.0対応for Windows & Macintosh

Ajax逆引きクイックリファレンスWeb2.0対応for Windows & Macintosh
古籏 一浩 
毎日コミュニケーションズ
Ajax逆引きクイックリファレンスWeb2.0対応for Windows & Macintosh(Amazon.co.jp)

AjaxについてのリファレンスとTIPS集が入り混じった一冊。私は、横着なので新しい技術の習得の際には基礎からコツコツ始めるのではなく、まず「何が(どんなことが)できるか」をまず把握したい派。そういった意味で、本書については後半に書かれている各種Webサービスとの連動や、流行のライブラリを用いた画面エフェクトなんかを一通り見通して、想像力(妄想力)を膨らませて、興味とモチベーションを掻き立ててから、前半のXML通信などの基礎に戻って子守唄ゾーンを乗り切る。こういった書籍は、欲しい技法が見つからないか、技法は見つかっても基本的な書き方が見つからずつまづくかのどちらかで使えなかったりするのだが、その点、ある程度のところはこの一冊でカバーできそうだ。著者の運営するサイト(OpenSpace)も後日ゆっくり拝見したい。

見た目が派手な技術な分、見てて退屈することがなくPGの血が沸き立つのだが、またもや派手過ぎてシンプルなUIを回顧したり、廃れたりしていくのだろうな。とか思うと少し尻込み。

ウェブ人間論

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ウェブ人間論

ウェブ人間論
梅田 望夫 平野 啓一郎 
新潮社
ウェブ人間論(Amazon.co.jp)

Webの発展とこれから始まる大変化は、Web進化論で述べられており、ひとしきり行き渡った感があるのだが、その上でウェブによって起きる変化によって、社会、そして人間はどう変わってゆくのかという点について、文学という異なる世界に住む平野啓一郎氏との対談の記録。

なんだかすごく変わりそうだ、とは共通しているものの、視点や価値観など様々な点で相違する二人は、言葉を慎重に選びつつお互いの考えをぶつけていく。単に「そうですよねぇ」なんて同意して思考停止して終わることなく、それこそ互いの価値観にまでえぐり込むぐらいにまで議論が活発だ。自分の中で感じている言葉になりにくい部分を慎重に表出化し、それを相手が内面に持つものと照らし合わせて、その同意点、相違点をまた表出化する。ある時は映画「スターウォーズ」に出てくるダークサイドなどといったメタファーも出てきては議論に一定の方向感が見えてくる。議題となる話題はもちろんのことながら、こんなにスリリングさが心地よい対談があろうか。

「情報は流しそうめんに」という節で平野氏が次のように述べている。

例えば、読書体験にしても、かつてはある本にたどり着くまでには、ある一定の読書体験というものがあったはずなんですね。大体、どういう本を読んでいるかを聞けば、その人の読書体験がどんなもので、どんなことを考えているかが分かる。というのが昔でしたけど、今は脈略がないんですね。

これを読んで、この間iTuneで久しぶりに音楽を購入しようとした際、今まで知らなかったアーティストの、しかも今自分が聞きたかった感じの音楽にすぐに(しかも充分に視聴したうえで)出会えてしまったことが、大変嬉しくもあったのだが、なぜだか少し寂しい感じがしたのを思い出した。書籍に限らず音楽にしても、自分に本当にぴったりのモノにめぐり合うには、その周りの情報にシソーラス的(ここで述べられている脈略部分)にアクセスした結果の集大成として得られるものであったはずであり、その過程で自分の「ピッタリ」の位置が微妙に移動したりしたはずだった。しかし、あまりにもあっさり中心(と今は思い込んでいる)ものにアクセスできたために、ちょっとした燃え尽きた感が生まれた気がしたのだ。iTuneで音楽を購入する場合には、後々になって気に入るようになったハズレを買うことも、ジャケ買いで思いもせぬ成果が得られる感覚も得られにくい。自分の好みすらも今までにないスピードで変わっていくようになるのだろうか。

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